オップラ!

日仏ファミリー目線で綴るカナダフランス語圏ケベックでの毎日。時々フランス・文房具

左利きママが思う「子供の左利き矯正すべき?」と悩む前に考えてほしいこと


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お子さんが左利きかもしれないと思ったとき、多くの親御さんが気になるのは「矯正すべきかどうか」ということだと思います。

 

そこで、2歳前の娘を持つ母で自分自身が左利きの私の今までの体験と、「矯正」について思うことをまとめました。

 

私の左利き「矯正」ヒストリー

両親は私が小学校入学前に校長先生に矯正すべきか確認したそうです。すると校長は私の個性だからそのままでいいと回答したそう。なので家で矯正させられることはありませんでした。

 

でも学校の授業ではありましたね。習字の時間。通っていたそろばん塾でも、先生に右手で書くように言われました。

 

そろばんは左手で持って右手で鉛筆を握りながらはじきます。その右手でそのまま回答を書いた方がいいという理由。

 

習字では右手を使うのは嫌でしたが、そろばんでは先生の説明の内容と仕方に納得したからすすんで右で字を書いていました。左手で書くためにそろばんを持っている手を離すと、せっかく出た答えがぐちゃっとなって消えてしまう可能性もあるんです。

 

「そろばんが右利きにできている」と言うこともできるかもしれないですが、私はそこは問題だとは思いませんでした。

 

ちなみに納得して右手を使っていても、利き手ではない手で字を書くというのはストレスでしたよ。結局字は全然うまくはならなかったです。

 

確か習字とそろばんの時以外に右手を使うように言われたことはなかったと記憶しています。

 

多分私はラッキーなほうで、中には強制で矯正させられた左利きの方もたくさんいらっしゃるはずです。

 

確かに左利きで困ることは「ある」

注ぎ口が付いたおたまが使えない、割りばしの袋に書いてある文字が逆さになる。など確かに困る瞬間というのはあります。でも困るというより残念、て感じ。

 

改札に関しては、手がクロスするんですが、それが問題だと感じたことがありませんでした。何かで読んで初めて右利きの人はそうならないと知りました。

 

はさみは私は右利き用しか使ったことないですがそれでもちゃんと切れます。でもできればこういう左利き用を用意してあげてほしいです。

 

というように道具類は工夫・順応して使います。実際左利きで回っているっ世界に住んだことがないので、右利きだとどのくらい便利になるのか何が変わるのかがイマイチ分かりません。

 

全てが左利きで回る世界になったら、もしかしたら初めて眼鏡をかけた瞬間の様な、パーっと世界が広がる感じになるかもしれません。

 

でもそれは今後も分かることはないんでしょうね。この世界が左利き、もしくは完全に両方対応なることはないと思うから。

 

あと困ることと言えば、ごくまれに傷つくことを言われることもあるということでしょうか。でも今はまったくと言っていいほどそれもないです。

 

「かっこいい」などと褒められる(?)こともありますが、それも実は困ることの一つです。

 

左利きは体の一部

グーグルで検索すると「左利きのメリット・デメリット」、「矯正のメリット・デメリット」、「矯正した方がいいの?」そんな記事がたくさん出てきました。

 

でもなんだかすごく違和感を感じるんですよ。だってメリットとかデメリットとかを考えて左利きになったわけじゃない。

 

なんていうんですかね、違う人もいるのかもしれませんが、私にとっては自分で足の大きさを選ぶことができないのと同じで、左ききも体の一部として自然に体についてきたもの。

 

それを「矯正したほうがいい?」、「メリットは?デメリットは?」と議論すること自体がなんだかナンセンスに思えてしまうんですよね。

 

校長先生が言っていた「個性」ってそういうことなのかも。

 

ところで、左利きは右利きより早死にだとか収入が低いとかという研究データがあります。

 

でもそれを理由に「矯正」するのも私はおかしな話だと思います。右利きにしたからって長生きする・収入が多くなるという保証はないんだし。右利きでも短命な人、低収入に苦しむ人はいます。

 

とにかく自分の身体的特徴を道具や社会に合わせて無理やり変えるというのに私は疑問を感じます。

 

子供の気持ちを忘れてない?

ここまで読んでいただいて、私が「矯正」にネガティブなのを感じ取っていただけたと思います。ネガティブというより、矯正を考えること自体にナンセンスさを感じるというか。

 

だからって矯正しないほうがいいよって言いたいわけじゃないんです。でも「メリットデメリットは?」と考えるより、お子さんと相談して決めてほしい

 

右手を使いたければ使えるように努力すると思います。中にはそろばんで段をとるために右手で字を書きたいと思う子もいるかもしれない。

 

利き手以外の手を使う際、うまくいかずイライラしたりもどかしさを感じるんですが、お子さんが右手を使いたいと思えばすすんで練習するんじゃないでしょうか。

 

おわりに

私の娘はまだ2歳前なので利き手はまだ分かりません。でも右利きのような気がします。もし左利きになったとしても、本人が右利きになりたいと言わない限りは、そのままにすると思います。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました♪

 

このペン、私持っているんですがなかなかいいです。正しいペンの持ち方が自然に身につくグリップになっています。