オップラ!

日仏ファミリー目線で綴るカナダフランス語圏ケベックでの毎日。時々フランス・文房具

【カナダの病院体験談】1歳半の娘が高熱で救急へ!12時間も待たされた話、そしてお金のこと


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カナダにやってきて2週間目のある日、アパート探しの合間に家族3人でカフェで休憩をしていたときのことです。

 

急に娘が泣き出し呼吸も荒くなってきてうまく息ができない様子。それに体が凄く熱い!外に出てあやしてもひどくなる一方でした。

 

もしかして食べ物へのアレルギー反応でアナフィラキシーショックを起こしているのでは!?

 

すぐにタクシーを拾ってドライバーさんに事情を説明すると、近くの救急病院に連れて行ってくれました。

 

幸いアレルギーではなく、高熱の時によくある呼吸だとのこと。ちなみにその時の体温は39.1℃。処方箋をもらって3時間後くらいに病院を後にしました。

 

でもそのまた2日後の夜、異変は起こったのです……

 

再度救急へ

21:30頃 また息苦しそう

娘の寝かしつけをしていたらまた急に体が熱くなってきて、2日前と同じように息がうまくできないみたい。そして全く泣き止みません。

 

体温は38.7℃。病院に前回からの経緯を電話で説明しもう一度救急で行くことに。

 

22:00頃 病院に到着
最初に話したナースの方は、2日前にも同じ症状で来たことと娘の呼吸する姿を見て態度が変わりました。

 

前回病院に来たときは呼吸は落ち着いていたので、病院関係者の方はどんな呼吸だったのか診ていないんです。
 

23:00頃 ドクターの診察

再度レントゲンを撮ったところ、何と肺炎と判明!

 

前回うっすら肺に影が映っていたけれど、その段階ではまだ何とも言えなかった。その影が今回大きくなっていたので肺炎だと分かったのだそうです。

 

長い夜が始まった 

0:00 入院決定

前回もらった薬には耐性があり効かなかったため、2~3日入院して別の薬を点滴しながら様子をみたいとのこと。

 

「あまり待たないようにすぐに部屋を用意するから待っててね。」とドクターに言われて診察室を後にします。


0:30 点滴の針を刺すために小部屋へ

小さな処置室みたいなところでナースの方が点滴の針を刺します。一人目が2回失敗、別のナースを呼んでやっと成功しました。

 

一人目の方、ぐりぐりしてて見ているのが本当に辛かった。痛かっただろうに。夫が泣いているの初めて見ました。


1:00 観察室へ

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観察室で眠る娘の様子。点滴の針が抜けないように包帯ぐるぐる巻きです。

病棟にベッドが準備できるまで待つように言われて通されたのは観察室。ベッドと椅子が一つだけ置いてあるガラス張りの部屋。カーテンは完全に閉めちゃダメらしく、ブライバシーゼロ。

 

必ず両親どちらかは娘についていないといけないということで、トイレのことなどを考えると、結局二人とも家に帰ることもできず。

 

10分~3時間で病棟に行けると言われ、ひたすら待つ、待つ、待つ。でも全くよばれることはなく…

 

気が付けばもう7:00!でもまだ待たされます。10分~3時間は何だったのか……。

 

9:00 ベッド用意できないってさ!

これだけ待って、それはないよ!

 

病棟がいっぱいでベッド用意できないって。

 

入院しない子が日中に薬を投与してもらうためにやってくるセンターがあるので、そこに翌日行くということになりました。最初からそれじゃダメだったの?

 

さて、やっと帰宅できる!と思ったらそうは甘くない。そろそろ勘付いてましたよ。「13:00まで待って薬を注射してから帰って」と言われ、またひたすら待つ待つ。

 

それから事務手続きをして、病院を出たのは15:00頃でした。お腹もすいたし寝ていないし寒かったしで、親の私たちも体調壊しました。

 

病院に行ってから帰るまで、実に17時間!そのうち12時間はただじっと待っていただけでした。

 

今回の経験で思ったこと

カナダの病院の待ち時間の長さの話はよく聞きいていたのですが、それを今回実体験する形となりました。イライラしたし悲しかったし、トラウマ的出来事でした。

 

今回の経験から思ったのは、病気にならないように日々の生活を健康に過ごすこと。

 

また、考えたくないですが、もし大きな病気になってしまったら、日本に一時帰国して治療することも考えたほうがいいのかもしれません。

 

気になるお金のこと

海外の病院では医療費が高額になるという話もあるので、何百万なんてことも覚悟していました。アメリカだと何千万とかかったりするという話も聞きますからね。

 

実際のところはどうだったのかというと、

 

最初の救急: 795.49ドル

2回目の救急: 795.49ドル

翌日のセンター: 378.21ドル

で、合計2165.94ドル。

 

 

薬に大体330ドルくらい支払ったので、全部で約2500ドル(22.3万円)くらいでした。思ったより安かった。不思議なことに、娘の食事が2食出た2回目の救急は、1回目と同じ値段でした。

 

カナダには日本でいう国民健康保険と同等のものがあり医療は原則無料で受けられますが、申し込んだ後原則3か月の待機期間があります。

 

私たちもまだ待機中のため、こちらに来る前に民間の保険に加入しておきました。入っておいて本当に良かったです。保険のおかげで自費で払う額はゼロになる予定です。

www.keira-p101.com

 

おわりに

ちなみに、翌日行った例のセンターには10:30に行くように言われていました。でも行ってみれば「なぜで朝一で来ないの⁉」と言われ14:00まで待ちました。

 

結局注射はせず、抗生物質のシロップの処方箋をもらって帰ってきました。娘は無事元気になって走り回ってます。

 

もちろん私のたった一度の経験でカナダの病院の全てを語れる訳ではありません。でも私は「どこまでも待つのがカナダの病院」という印象しか持てなくなりました。

 

2017/10/8追記:

実はこの記事を投稿した翌日に、娘が今度は何と骨折でまた救急病院に行くことになりました。別の病院に行きましたが、その時はこれほど待たされることはありませんでした。

 

病気にならないように食生活と運動を気を付けます!本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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