オップラ!

日仏ファミリー目線で綴るカナダフランス語圏ケベックでの毎日。時々フランス・文房具

一度母国に帰った外国人が日本に戻りたいと思うとき


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日本で就職や勉強をしている外国人の方に夫のつながりで会うことがあるんですが、ほとんどが数年すると「もう日本は無理!」と言って母国に帰ってしまいます。

みんな日本にあこがれて夢を叶えにきた人たちなのに。

 

でもしばらくすると日本が恋しくなって戻ってくる人も割といるんです。

 

私の知っているごく狭い範囲の話ではありますが、彼らが戻ろうと思ったきっかけの中でよく聞くものをまとめました。

 

好きな和食が食べたくなったとき

海外でもしょうゆなど基本的なものは買うことができますが、バリエーションは限られています。お寿司が買えるスーパーも珍しくないですが、ネタはサーモン、マグロ、エビばっかりだったりします。

 

日本で和食大好きになった方たちは、母国では手に入らない日本の食べ物が恋しくなるようです。

 

友人の日仏カップルは、フランス人の旦那さんの方が日本人の奥さんより和食が好きでよく食べるそうです。日本の食材を買うために食費がかさんでしまうと嘆いていました。

 

彼はそれでももっと和食が食べたいと言って、日本にまた帰ってくるのを心待ちにしています。

 

お店に入って「いらっしゃいませ」と言われなかったとき

数年東京で働いた後去年ブルガリアに帰った男性は、地元のお店に入って違和感を感じました。日本で慣れ親しんだ営業スマイルがないんです。

 

日本のサービスになれてしまって帰国すると、あの元気な声での「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」がないことに違和感を感じてしまうそうです。

 

サービスの良さでいうと、他には24時間365日空いているコンビニでなんでもできること、配達物がちゃんと届くし再配達もすぐしてくれること、何度も催促しなくてもお願いしたことをやってくれることなども日本がいいと思う理由だそうです。

 

彼はそれがきっかけで最近また日本に戻ってきました。無事仕事も見つかり日本のサービスを満喫しています。

 

母国の治安の悪さを実感した時

海外では昼間でも場所によっては危ないエリアもあるし、電車の中でカバンをナイフで切られて中身を盗まれてしまうこともあります。

 

一方日本は電車の中で居眠りしても平気。スタバなどでは自分の荷物で席をとってから注文するように店員さんに言われる。落とした財布を警察官が家まで届けてくれた。

 

そんな日本の安全なところが恋しくなって戻ってくる方もいます。

 

とはいえ日本だって犯罪0ではないので、「日本だから大丈夫」が口癖の夫が少し心配になるんですけどね ^^; 。

 

日本の方が居心地が良いことに気づいたとき

上の3つは日本人が海外に行って恋しくなるものでもありますね。最後にちょっと視点を変えたものを。

 

母国ではそうでもないのに日本に来たらモテモテになった、母国では仕事が見つからない、見つかってもあまり稼げないけれど日本だと給料がいい仕事に就ける……。

 

そんな日本人としてはちょっと複雑な理由で日本に帰ってくる外国人もいます。

 

業種や職種によって違うとは思いますが、こちらの記事に書いてあることが関係しているのかもしれません。

ニュージーランドのプログラマが毎日定時で帰れる本当の理由|NZ MoyaSystem

 

おわりに

私の大学時代のある先生は母国オーストラリアでは常に違和感を感じていたそうです。日本に来たらとにかく過ごしやすくて、ここが自分の居場所だとすぐに確信したのだとか。

 

この先生の様なはっきりしたケースは珍しい気がします。

 

多くが母国と日本両方のいいところも悪いところも感じていて、その中で自分が何を重視するか天秤にかけて住む場所を検討するんだと思います。

 

始めは憧れでやってきたとしても、しばらく住んでみたら単に好き嫌いで表せない状態になるのはどちらもホーム、自分の拠点になるからではないでしょうか。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました♪